彼氏がクビになるやも…… part.2
結論から言う。
クビになった。
会社に呼ばれた日、何かあれば連絡をくれるだろうと思って、1日中ドキドキしていた。夕方になって、帰宅するときの電話で、「どうだった?」と聞くと、案外、穏やかな声で、退職が決まったと、そう言われた。
けじめはつけなくちゃな、というところ。
彼氏は、2年ほど休職していて、会社に便宜を図ってもらっていた部分もあり……便宜を図るにも組織としての体裁があり、組織として在るべきには、妥当な判断なのかな……と、彼氏は納得――というか、折り合いがついた様子だった。
いや1日中ドキドキしていた身としては本当に安心した。
怒りでカーッとなっちゃいないかと、気持ちが沈んじゃいないかと……。せっかく、良くなってきたのに、また落ちちゃったら……。
しかし、そんな心配は杞憂だったみたいだ。
帰宅して、顔を見て、再確認。
わたしが思っているより、本当に、よくなったんだなあ……。
そりゃあ、10年、勤めた会社なので、思うところはもちろんあるだろうが、それを乗り越えられる強さは、もともと持っている人。
更に話を聞くと、社長としても、心苦しい決断だと仰ってくれたそうだ。
よかった、と、ただ思うには、難しい状況だけど、一つの節目として受け入れられたようなので、よかった。
生活苦であることは変わりないけど、この節目を前向きに受け取って、過ごしていきたいね。
というわけで、奇しくも退職の時期が重なるふたりです。
しばらくは退職金(もらえるかな……)と失業保険(3か月後だけど……)で食いつながねば。
彼氏は、バイトするとか言っているけど、無理だけはしないでほしいなあ。